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シーモア、一策を講じる ◆Wv2FAxNIf. 今のティーダにとって、シーモアは脅威足りえないはずだった。 倒す都度復活と強化を果たし道を阻んでくるシーモアは厄介ではあったが、ティーダの成長速度はそれを遥かに上回る。 まして最強武器の一角のアルテマウェポンを手に入れた後となっては、軽く一蹴してしかるべき相手である。 不完全とはいえ大技エース・オブ・ブリッツも決まり、本来であればとうに決着がついている戦いだ。 だがシーモアはまだ立っている。 どころかまだこれからとでも言うように、余裕の表情を浮かべている。 「グアドサラムでもこうはいくまい。 まるで私の為に用意されたかのようだ」 人とのハーフではあるが、シーモアはグアド族だ。 その土地に異界を擁する彼らは幻光虫の扱いに長け、幻光虫で構成される魔物を使役した戦いを得意とする。 幻光虫で満たされた異界で真価を発揮する種族と言える。 その部族を治める長であるシーモアにとって、この「東京」は考えうる限りで最高の環境だった。 仮初めの住民たちは幻光虫で形作られ、死人(しびと)のように街中を徘徊している。 彼らを消滅させればさせるほど気体中の幻光虫の濃度は高くなり、シーモアの一部として吸収される。 そして魔物を活性化させる空気が、この土地にはあった。 それがニル=カムイという土地と酷似したものであることは、ティーダもシーモアも知るよしもない。 唯一気付く可能性のあるスアローもそうした知識に疎く、気付くことはなかった。 「ここで死ねば、苦しみから解放される。 父親を殺すことに悩むこともなくなるのだ。 私はお前もお前の父親も救ってやろう」 「いちいち!! うるっせえっての!!!」 「ちょっと、僕がちっとも会話についていけてないんだけど! 何でそんな物騒な話をしてるのかな!?」 ティーダと並ぶスアローはこの状況でなお緊張感がない。 或いは「持てないのではないか」とさえ、ティーダには思えた。 シーモアは未だスアローに関心を見せる様子はなく、会話の矛は絶えずティーダへ向いている。 「私が父ジスカルを殺めた時もそうだった。 あの男も、過去に己が犯した罪に苦しんでいたのだ。 私はそれを解放したまでのことで――」 「いい加減――」 ティーダがシーモアの言葉を遮ろうとして、止まる。 一瞬、陽光が遮られたのだ。 シーモアに斬りかかろうとしていたティーダが咄嗟に後退すると、幻光異体めがけて影が落ちた。 黒髪の青年が建物の屋上から飛び降り、剣を突き立てていた。 青年は幻光虫を散らしながら剣を引き抜き、ティーダの隣りへと飛び退る。 「親を殺すとか殺したとか、ここにきてから嫌な話ばっかさ! 俺っちが加勢してやっから、とっとと片付けるさ!」 「誰だよあんた! 助けてくれるのか!?」 「俺っちは黄天化。助ける理由は、俺っちが気に入らねえからさ!」 破壊された幻光異体はシーモアの体力を吸い上げ、瞬く間に元の形状を取り戻す。 そしてすかさず全体魔法のファイアを放った。 アルテマウェポンのカウンターアビリティが発動するのは個人に向けられた魔法のみであり、三人はまともに攻撃を受けてしまう。 「ッ、あいつのこと嫌いだってんなら、気が合いそうだな! このまま一気に三人で――」 「あ、僕は下がるよ」 「はぁ!?」 「剣があと二本しかないんだ。いやー、援軍がきてくれてよかった!」 スアローは悪びれもせずに、本当に戦線から退いてしまう。 この男の剣の事情を知っているティーダでも絶句する呑気さである。 「あの兄さんがスアローってのかい?」 「ん、そう言ってたっス」 「へぇ……ま、後で確認するさ!」 ヘイスガ、クイックトリックによる加速。 ティーダの戦法はスアローが抜けても変わらない。 例え周囲の幻光虫を取り込んで強化されるとしてもそれは無限ではないはずだ。 それ以上の速度で倒せばいいと、ティーダの剣は勢いを増していった。 ▽ シーモアはここまでの応酬で、ティーダの武器が持つアビリティを確かめていた。 回避カウンターと魔法カウンター。 ティーダ個人に向けた攻撃は尽く回避され、斬撃によるカウンターが行われる。 加速したティーダに更なる手数を与えることになるため、シーモアが得意とする連続魔法は逆効果である。 ブレイクによる石化も防具によって弾かれているようだ。 そうなればシーモアは当然、戦法を変える。 ティーダを無視し、新たに加わった天化という青年へ連続魔法を集中させる。 天化の身体能力がいかに高くとも、ティーダのように武器や防具のアビリティがなければ魔法の回避は不可能である。 ティーダが援護としてバファイを初めとした耐性魔法を使用しても、幻光異体の全体魔法とデスペラードなら解除できる。 攻撃に集中する分シーモア自身もダメージを受けはするが、周囲の幻光虫で回復することで一方的に天化を消耗させていく。 更に耐性魔法を使わせ続けることでティーダの手数を削り、結果として防御を兼ねた攻撃となった。 「きったねえ……そんなに俺が怖いかよ!」 「安い挑発はよせ。 だが私はお前も救ってやらねばならない。 この私と幻光異体が相手をしてやろう」 ティーダは耐性魔法の他にも白魔法を獲得しており、天化の傷もある程度回復させてしまう。 周りの死体を使い切れば不利になるのはシーモアの方であり、どこかでアルテマウェポンを突破しない限り勝機はない。 故にシーモアは斬りかかってきたティーダと天化に、幻光異体の全体魔法をぶつける。 そしてその勢いで正面の建物の一階へ叩き込んだ。 連続魔法でサンダーを打ち込む。 対象はティーダでも天化でもなく、建物の支柱だ。 これまでにティーダに躱された魔法はこの建物に集中させていたので、下準備は既に終わっている。 傍に人が通れるような大きさの窓や出入り口がないことは確認済み、叩き込んだ入り口は幻光異体が塞いでいる。 「ご自慢の武器も、これでは役に立つまい?」 建物が崩壊する。 回避カウンターも魔法カウンターも発動しようがない大質量が、二人の頭上に降り注いだ。 ▽ 「やばっ……」 天化は体を起こし、人の体ほどもある石片が落ちてくるのを躱しながら走る。 使えそうな窓や扉はない、逃げ道があるとすれば正面の幻光異体。 強引に突破する他にない。 できなければ死ぬだけだ。 隣りにいるティーダも考えは同じようで、目が合い、頷き合う。 「負けてたまるか」という負けん気は、天化の中に常にある。 だが同時にそれで周囲を見失わない程度の冷静さも併せ持っている。 この時も間に合わせる為の道筋を見極めようとしていた。 幻光異体に剣を届かせるまでの歩数、それを越えた後のシーモアを掻い潜るのに必要な時間。 その計算の最中、天化とティーダの目の前に上階の壁が落ちてきた。 それが視界と道を同時に塞ぐ、致命的な数秒の空白を生む。 死んだ母と、どこにいるのかも分からない父と、故郷の兄弟たちの顔が浮かんでしまう。 天化とティーダはそこで、闇に飲み込まれた。 ▽ 「だからやめておけばよかったんだ、あの馬鹿……!」 ルルーシュは息を切らしながら階段を駆け下りていた。 制止を振り切って飛び出していってしまった天化への悪態は尽きない。 とはいえ隣りの建物が倒壊したとあっては、ルルーシュも動き出す他なかった。 (考えろ、俺がやるべきこと……あの剣を手に入れる為の最善手を……! まずは現状の確認だ、あのシーモアとかいう化け物はまだ俺の存在に気付いていない。 そしてあの連中は――) 途中階の窓から、ルルーシュは様子を窺う。 崩れ去った建物による粉塵で地上は白く染まっている。 時間が経つにつれてそれが晴れていき、影が見えてきた。 「……何だ、生きてるじゃないか」 生きていればまだ利用できると、ルルーシュは笑う。 この笑みにそれ以上の理由はないと、己に言い聞かせながら。 「仮は返してもらうぞ。 この俺を巻き込んだんだからな」 シーモアの立つ広場。 倒壊した建物。 周囲の建築物の位置関係。 魔法の威力。 残った三人の戦闘力。 ルルーシュが導き出す答えは―― ▽ シーモアは顔を顰めていた。 相手にしていなかったイレギュラーによって計画を崩されたのだから、それも当然だろう。 「使いたくなかったんだけどなぁ」 倒壊した瓦礫の下から出てきたのは、漆黒の塊だった。 影そのものが形を成したようなそれが解けると、ティーダ、天化、そしてスアローが姿を見せた。 崩落が始まった時、スアローは残る二本の剣のうちの一本で外壁を叩き壊した。 細い剣で分厚いコンクリートの壁を崩す、常人には到底成し得ない行動である。 そして瓦礫の前で動きを止めていた二人を、〈黒の帳〉で包んでやり過ごしたのだった。 「頼りねえ兄さんかと思ってたのに、あんたやるなぁ」 「いやぁ。たまには働かないと怒られるからね」 悠長な会話がシーモアの神経を逆撫でる中、ティーダが剣を構え直す。 「これで、仕切り直しだ……!」 【一日目昼/渋谷(東部)】 【スアロー@レッドドラゴン】 [所持品]両手剣×1 [状態]軽傷、魔素を消費 [その他] 〈竜殺し〉です。 婁の宣戦布告を目撃 【ティーダ@FFX】 [所持品]アルテマウェポン [状態]MPを消費 [その他] 婁の宣戦布告を目撃 【シーモア@FINAL FANTASY X】 [所持品]不明 [状態]シーモア:異体、死人 [その他] 〈竜殺し〉ではない 【ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [所持品]なし [状態]七殺天凌に魅了されている [その他] 携帯電話を紛失 婁の宣戦布告を目撃 【黄天化@封神演義】 [所持品]莫邪の宝剣、鑚心釘 [状態]左脇腹に傷、軽傷 [その他] ルルーシュの「俺を助けろ」ギアス使用済み(効果が継続しているかは不明) 婁の宣戦布告を目撃 Back 望まぬ再会 Next [[]] 015 望まぬ再会 スアロー・クラツヴァーリ - ティーダ シーモア ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア - 黄天化
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【種別】 あだ名 【初出】 一巻 【解説】 土御門元春と青髪ピアスが上条当麻を呼ぶ際に使用するあだ名。 土佐弁で人を「~やん」と呼ぶことからついたのだと思われる。
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アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/921.html#id_2d967d6e たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
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imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Basal Thrull.jpg) "Above all, a well crafted Thrull should be hideous――blasted of countenance and twisted of limb—to inspire fear and revulsion." ――Endrek Sahr, Master Breeder フォールン・エンパイア imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Basal Thrull2.jpg) Although my later designs were much more sophisticated, Basal Thrulls were no less a success." ――Endrek Sahr, "Thrulls" フォールン・エンパイア imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Basal Thrull3.jpg) Initially bred for sacrifice, the Thrulls eventually turned on their masters, the Order of the Ebon Hand, with gruesome results. ――Sarpadian Empires, vol. II フォールン・エンパイア imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Basal Thrull4.jpg) "To create the first Thrulls, I only introduced alchemic elements into the Order's necromancy; Tourach's principles remained unchanged." ――Endrek Sahr, Master Breeder フォールン・エンパイア 【M TG Wiki】 名前
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・Wind -a breath of heart-より #TUBASA(ED曲) 新KEY参入 ◆KEY5dKgTdw あああ しうあ ぐおう むくの えだし むほち ごむの いひが ぜそけ びずえ どごぞ ぶえも へべね ぐどぶ ざがわ ぎだぞ りとめ ぼへぞ うぎな にだへ はくき むもぎ そむふ とぼら ちけて うごけ えちれ てへむ えのあ といの ろての んびて けこぜ かはじ あゆか ごあて ごやみ けぐや ずけさ ずりば ききの をつと やなけ ぐくた こゆき そ 鳴り物・掛け声有り
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望まぬ再会 ◆Wv2FAxNIf. ある程度走ったところで、黄天化は足を止めた。 片腕は肩に担ぎ上げたルルーシュを支えるのに塞がっているが、残る一方の手で器用に莫耶の宝剣を操って四方の死体の群れを片付ける。 そして手近な死体を踏み台にして跳躍し、街灯の上へ飛び乗った。 「っちゃー……わり、見失っちまったさ」 「何だと!?」 肩に担がれた姿勢のまま、ルルーシュがキャンキャンと騒ぎ出す。 予想通りの反応だったので、天化はそれを軽く受け流し、代わりに周囲の様子を観察した。 黒衣の男を見つけるのは早々に諦め、代わりに死体の群れの方を注視する。 相変わらず死体の群れは多いが、一時ほどの密度ではないように思われた。 この「東京」全域に手を広げるべく、拡散していったためだろう。 胸の悪くなる話ではあるが、死体たちの服装などを見るに元は街の住人だ。 それは街の人口以上の群れにはならず、無限に増え続けるものでもないということだ。 道端には天化が斬ったものとは別の死体も多数転がっており、全ての住人が群れになったというわけでもないらしい。 また、先程までと少々状況が変わったことに気付いた。 街灯の上などその場しのぎの逃げ道に過ぎなかったのだが、死体の群れが追いすがってくる様子がないのだ。 少々遠巻きに、何体かが様子を窺っているように見えるだけだ。 それは放送局の中で、群れが天化らを積極的に殺そうとしてこなかったことと無関係ではないように思えた。 「連中はどーにもやる気が足りねぇみてえだったけど、赤い剣のあいつだけは本気でオレっちたちを殺しにきてたさ。 んで、こいつらはまたやる気なしときた。 どういうことさ?」 「それは。……。 あの剣を手に入れるのが先だ!!」 「ほんっっと役に立たねぇさあんた!!」 黒衣の男は既に影も形もなく、行き先の手がかりもない。 頭脳労働の面に関して頼みの綱ともいえたルルーシュはこの有様である。 天化はやむなく、一人で今後の方針を思案する。 「……しゃーない。 どっかでちょいと休んだら、また捜すさ」 「そんな悠長なことを!」 「あんた一人じゃあいつは捕まえられっこないって分かってるはずさ。 オレっちだって無理はしたかねぇのさ」 「む……」 ルルーシュはしぶしぶではあるが納得したようだった。 そうして天化は足場にしていた街灯を蹴り、移動を再開する。 だが低い建物の屋上に跳び移ったところで、また足を止める。 視線の先は別の建物の外壁で、奇跡的に稼働している電光掲示板があった。 殷にはなかった代物への好奇心――だけではない。 そこには見知った男の姿が映っていたのだ。 『私こそは〈天凌〉に仕えしもの、私の名は――』 天化もルルーシュも、思わず前のめりになる。 その男の挙動に釘付けになった。 『スアロー・クラツヴァーリ!!!』 リピートされる映像を何度か眺めた後、テレビ局から数キロほど足を伸ばしたが収穫はなく。 ルルーシュと出会って以降戦い通しだった天化は、廃ビルの一角で腰を落ち着けた。 煤けたソファに寝転がり、煙草をふかす。 ルルーシュはといえば、「俺が使うはずだったのに」と一人愚痴を零していた。 メッセージを不特定多数に向けて発信することで、何らかの優位に立てる策を考えていたのだろう。 この「東京」の土地勘があることもあって目の付け所は決して悪くなかったが、運は徹底して向かなかったようだ。 「さーて、どうしたもんかねぇ」 意識を手放さない程度に体の力を抜き、緊張をほぐす。 その束の間の休息は、遠く離れた地から轟音が響く時まで続いたのだった。 ▽ 進むにつれ、周囲の気温が上昇していく。 嫌な汗をかき始めたティーダは死体の群れを足場にするのをやめ、地面に着地する。 そして群れを斬りつけながら、再び速度を上げる。 これはティーダにとって助走のようなものだ。 強力な一撃を叩き込むために、必要なプロセスである。 「あー。ごめん、それ僕は手伝わなくていい?」 後ろから緊張感のない声がかかる。 スアローの性質――というより『呪い』について既に聞かされていたティーダは、それをあっさり了承した。 「いいっスよ。 その代わり、肝心な時に武器がないとかやめてくれよな」 「肝に銘じておくよ。 今は怖いメイドさんもいないしね」 スアローは普段は武器の管理をそのメイドに任せているらしく、余計に不安が煽られる。 とはいえ出会って間もないティーダにはそれ以上言えることもなく、進行方向に注意を戻した。 死体が焼ける臭いに顔を顰める。 視界が拓けた先の広場には、見知った男の姿があった。 「やはりお前が来たか」 グアド族の族長にしてエボンの老師、シーモア=グアド。 その声は、何も知らぬ者が聞けば妖艶と称したかも知れない。 魔力を使うまでもなく人を心酔せしめる、艷やかにして色を帯びた声だ。 行く先々で道を阻まれてきたティーダにとっては、不快なものでしかなかったのだが。 「えーっと、知り合い?」 ここにきてなおスアローは呑気な様を見せており、相変わらずであった。 「嫌いなやつ」 「なるほどねぇ」 興味があるのかないのか、人当たりがいい割に分かりにくい男である。 対するシーモアは、スアローにはまるで感心がないようだった。 「念のため聞いておこう。 知りもしないだろうがな」 ねっとりと勿体ぶるような口ぶりで、シーモアは言う。 こうしてただ話しているだけでも胸が悪くなり、ティーダはますますこの男が嫌いになるのだ。 「私の花嫁は、今はどこに?」 全身が総毛立つような不快感と怒りが、ティーダから噴き上がる。 ベベルで見せつけられた結婚式を、嫌でも想起させられた。 「知ってても教えねーよ!!」 事情を一切知らぬスアローを置き去りにしたまま、ティーダはアルテマウェポンを構える。 ルカに始まり、ミヘンで、グアドサラムで、ベベルで、ガガゼトで、シーモアとは繰り返し顔を合わせてきた。 だが次はないと、ユウナには決して近づけまいと、ティーダは両足に力を込める。 一撃の重さだけを比べるなら、ティーダよりもスアローの方が優れているかも知れない。 だがティーダの最大の武器は手数である。 ヘイスガとクイックトリックの併用は、相手に息をつく暇さえ与えない連続攻撃を可能にする。 味方全体に効果を及ぼすヘイスガによってスアローの速度も上昇しているものの、ティーダはそれよりも更に速い。 なお、ついでではあるが、ティーダの連撃の合間にスアローは剣を二本ほど壊していた。 「はぁあああああああああああ!!!!」 圧倒的な速度に加えて、ティーダが持つアルテマウェポンには「回避カウンター」「魔法カウンター」のアビリティが付いている。 シーモアがブリザラやサンダラを使えば、ティーダが意識する必要すらなく反撃の一手となるのだ。 ティーダが回避した連続魔法が周囲の建物を次々と破壊していくも、ティーダ自身にダメージはない。 そして戦う前から行っていた、ティーダの「助走」が終わった。 「派手なのを一発、ぶちかます!!!」 姿勢を低く落とす。 地面を強く蹴って体を押し出し、一息にシーモアの目前まで距離を詰め、八連撃。 袈裟懸けに、横一文字に、或いは真下から切り上げ、必殺ともいえる一撃を矢継ぎ早に叩き込んでいく。 そして剣を地面に突き立て、それを踏み台にして跳ぶ。 「スアロー! それ、投げてくれ!」 「え、何これ。いつの間に!?」 ティーダはスアローの手の中にあったブリッツボールを投げるよう促す。 ティーダのオーバードライブ技、エース・オブ・ザ・ブリッツ。 これは最後に、宙高く上げられたボールを蹴って敵に見舞うことで完成するのだ。 「よーし、よく分からないが任せろ!」 スアローの手を離れたボールが、丁度ティーダが飛び上がった最高高度に到達する。 完璧なタイミングだった。 ティーダは空中で上下に体を一回転させ、頭を下にした姿勢のままボールを蹴り抜いた。 パァン、と甲高い破裂音が響く。 「……えっ」 その声はティーダのものだったか、スアローのものだったか。 ティーダ愛用のブリッツボールはティーダの蹴りの威力に耐えきれず、弾け飛んでしまったのだ。 蹴りがほぼ空振りとなったティーダはそのまま落下し、バランスを崩しながらもかろうじて着地した。 「……その。 今回は運が悪かったみたいだ」 スアローがきまり悪そうに言う。 スアローが触れたものは休息に劣化し『粉砕』される――ティーダはそれを改めて実感させられたのだった。 それでも、シーモアへのダメージは過剰なほどのものとなっていたはずだ。 ティーダが視線を戻すが、そこに期待したものはなかった。 シーモアは未だ健在で、そこに立っていたのだ。 「この土地はいい。 何もかもが私の糧となる」 周囲に転がっていた死体が瞬時に形を失い、幻光虫となって霧散した。 のみならず遠巻きに広場の様子を窺っていた死体の群れさえも崩れ、それらの幻光虫はシーモアの内へ取り込まれていく。 幻光虫の扱いに長けたグアド族の血を引いた優秀な召喚士であったシーモアが、死人(しびと)となったことで新たに得た力である。 「これで終わると、思ったわけではあるまい?」 「……しつこいっつーの」 ティーダの眼前にまず現れたのは、巨大な甲虫のような姿である。 シーモアが使役する、幻光異体。 そしてその背後に立つのが、人の形を失ったシーモア:異体だった。 ベベルで対峙した時のままの姿である。 その姿に、物言いに、ティーダは一層の苛立ちを募らせるのだった。 【一日目昼/渋谷(東部)】 【スアロー@レッドドラゴン】 [所持品]両手剣×2 [状態]軽傷 [その他] 〈竜殺し〉です。 婁の宣戦布告を目撃 【ティーダ@FFX】 [所持品]アルテマウェポン [状態]健康、オーバードライブ使用直後 [その他] 婁の宣戦布告を目撃 【シーモア@FINAL FANTASY X】 [所持品]不明 [状態]健康、死人 [その他] 〈竜殺し〉ではない ▽ 「スアロー、ね」 ティーダたちの頭上高く、建物の屋上から、その二人は戦いの推移を見守っていた。 「どうやらまた、ややこしいことになってるみてぇさ」 「あの男がいない。 さっさと次に当たるぞ」 「言ってる場合じゃないさ! 手を貸してやろうにも、困ったもんさ」 ルルーシュの言葉を聞き流しながら、天化は新たな煙草に火をつける。 見た目で善悪を決めていいのなら、助けに入るべきは金髪の二人の方だろう。 とはいえ込み入った事情はまるで分からず、一方の名は「スアロー」であるという。 煙草が短くなっていく。 静観していられる時間はそう長くはないだろうと、天化は予感していた。 【一日目昼/渋谷(東部)】 【ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [所持品]なし [状態]七殺天凌に魅了されている [その他] 携帯電話を紛失 婁の宣戦布告を目撃 【黄天化@封神演義】 [所持品]莫邪の宝剣、鑚心釘 [状態]左脇腹に傷 [その他] ルルーシュの「俺を助けろ」ギアス使用済み(効果が継続しているかは不明) 婁の宣戦布告を目撃 Back スアロー・クラツヴァーリの場合 Next シーモア、一策を講じる 014 スアロー・クラツヴァーリの場合 スアロー・クラツヴァーリ 016 シーモア、一策を講じる ティーダ シーモア 010 婁震戒攻略 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア 黄天化
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【登録タグ KAITO 曲 重音テッド TS】 SARA http //www.nicovideo.jp/watch/sm34615440 歌手名:FENCE OF DEFENSE 番組名:シティハンター2
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レジエレキによるセカンドゴール攻めが成功した時の名称 またの名をワシ降臨マクロ セカンドを破壊し、勝ち確状況になったことを表現している。 由来はNHK大河ドラマ「龍馬伝」の名言「新時代の夜明けぜよ」から。 しばらく土佐弁になる。
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月華の剣士 いたずら狸のポン太が一条あかりに化けた姿。顔にひげがあるのと、隠せなかった尻尾、土佐弁が目印。本人を閉じこめて、いたずらの旅に出るが…
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ワイナリー訪問その120 Santa Barbara Samsara(サムサラ) Samsara Wine Company(2012年5月訪問) Lompoc Wine Ghettoでこの日2軒目に訪れたのがここSamsara。 外観はこんな感じ オーナーのChad Melville氏は、あのMelville Vineyards and WineryのオーナーであるRon Melville氏の息子。Melvilleの国内セールスマネージャーも務めているようだ。 ちなみにワイナリーのウェブサイトによると、"Samsara"というのはサンスクリット語で、輪廻転生、現世、感情の一種、唯一性、調和などを意味しており、これがSamsaraのワインのキーとなる哲学なんだそうな。 テイスティングは$10で、飲んだのは以下。 Grenache Rose Windmill Ranch Santa Ynez Valley 2011 ($22) Pinot Noir Sta. Rita Hills 2010 ($30) Pinot Noir Turner Vineyard Sta. Rita Hills 2009 ($46) Pinot Noir Kessler-Haak Vineyard Sta. Rita Hills 2009 ($38) Syrah Verna’s Vineyard Santa Barbara County ($28) この中ではKessler-Haak Vineyardのピノが一番良かった。わずかに鉄っぽさの混じった甘酸っぱい香りが好ましく、口当たりはやや甘くて摩擦を伴う渋みが追いかけてくる。最後のシラーは、フルーツポンチに入っているチェリーのような、どこか甘苦い香りがして面白かったが、苦味とクセのある味があまり好みでなかった。 1つ前のワイナリー訪問へ 次のワイナリー訪問へ ワイナリーのWebサイトはこちら:http //www.samsarawine.com/